「検察!」これほど国民の期待と現状がかけ離れたものはない。法を守るべき組織が組織ぐるみで冤罪を作っていたのだ。
今丁度「検察崩壊」失われた正義 郷原信郎著が届いた。小川敏夫前法相、石川知裕議員、大坪弘道元大阪地検特捜部長や、八木啓代「健全な法治国家の為に声をあげる市民の会」代表との対談形式。
原発事故が起こり、佐藤栄佐久元福島県知事の冤罪事件の意味合いも明確になった。東電OL殺人事件 のゴビンダ被告も冤罪の公算が高いのではないか。原発推進に疑義を唱えた人達に国家権力が襲いかかっていたようだ。原発設置差し止め訴訟に始まり、放射能被害の民事裁判に至るまで、ことごとく電力会社勝訴を貫いて来たのが原発推進の国策で裁判所はその応援団だ。
折しも孫崎享著の「戦後史の正体」もベストセラーになっている。米国の国益に沿わぬ政治家の冤罪や追い落としの歴史が述べられている。はっきりした事は特捜検察は発足の理由(軍の隠匿物資の追及)からも分かるように、今に至る迄、米国の国益を損ねる日本の政治家を捜査して貶める為の機関である事がはっきりした。しかもその為には冤罪作りも厭わないという事が問題だ。
このままではいけない。公正な信頼出来る司法が必要である。私もこの1月八木代表の「健全な~市民の会」に入れて貰い、裁判が公正であるよう声を挙げていきたい。又一審で間違った判決で有罪とされてしまった石川知宏議員の高裁での闘いも支援したい。
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「最高裁の罠」を読んで
今回の小沢さんの被った冤罪事件は多くの事を教えてくれた。
日本の本当の支配者は戦後ずっと、今も尚米国であり米国に忠誠を誓う官僚が日本を実質的に統治していて、自立どころかますます隷属の度合いが強まり続けている事。政治家の力は首相以下あまり強くなく、国会が表面上の権限があるように見えるが、本当に米国・官僚の意に沿わぬ政策を実行しようとすると、司法が米国・官僚の言う事を聞かない政治家に襲いかかる国だという事等々…
そんな実態がおぼろげにわかって来た時に「西松事件」「陸山会事件」が起こった為、注目して推移を辿って来た。特捜検察の酷い暴走ぶりは、それに対峙して来た郷原信郎氏の「検察の崩壊」や森ゆう子議員の「検察の罠」で概ね明らかにされた。しかしその政策が多くの支持者を得て首相になる筈だった小沢さんを検察が不起訴にしたのに起訴して長時間裁判に縛りつけて来た検察審査会に対して多くの国民が強い違和感・疑念を持ってその実態のさらなる解明を願っている。その期待に見事に応え大き過ぎる程の問題提起をしてくれたのが本書である。
志岐武彦氏や山崎行太郎氏の事は反検察デモや講演会で知り合う事が出来、この4年近く何をして、何を発信してくれていたかはほぼ承知していたつもりだ。しかし本書は推敲を重ねエッセンスを見事に纏めてくれており一気に読むことが出来た。これなら初めてこの問題に触れる人達にも本当に何が問題なのかわかりやすいと思う。一人でも多くの人、特に若い人がこの著作を読む事、かかる現実の事態打開の為に行動していく事が日本の衰退や人権軽視に歯止めをかけ、安定した心も豊かな国づくりに繋がっていくと期待しています。
内容
3部構成になっている。
はじめに
第1部 検察審査会は本当に開かれたのか(志岐武彦氏)
志岐氏の粘り強い権威の威圧にたじろがぬ追及ぶりに驚き、検察審査会の対応の杜撰さに驚き、呆れ、怒るに違いありません。
検察審査会は本当にいい加減な、健全な理性・能力を持った国民の存在を舐め切っていた最高裁事務総局のちっぽけな出先機関である事が良くわかります。最高裁は雲の上の存在で誰も追及しなかったので、志岐氏の仮説通りにやりたい放題の謀略を練ってやった疑いが濃厚です。
第2部 「小沢事件」を読み解く(山崎行太郎氏)
戦後GHQの直接支配が終わった後も日本を隠然と支配するシステムが存在した事を、米国の資料によった「閉ざされた言語空間」で指摘した江藤淳氏も孤立していった事から解き明かしている。小沢さんの今回の冤罪事件の本質は最高裁のみの問題に止まらない、戦後日本の抱える問題だと鋭く指摘し、裁判官が最高裁事務総局に管理されたヒラメ裁判官になった事と巨大マスコミも共犯になってしまった事が日本を弱体化させたとも指摘している。
第3部 検察審査会は有罪偽造装置だ!
小沢さんの控訴審での無罪判決の内容ならば石川知裕前議員の控訴審も無罪になるべきである。この陸山会事件の判決は推認に推認を重ねたもの。この登石裁判官は「最高裁事務総局」という上部組織の政治的意向に忠実に、裁判官としての威信もプライドもかなぐり捨てて「推認判決」を書いたとしている。これは「最高裁スキャンダルなのだ・・・等痛烈に批判。石川前議員も無罪判決獲得への決意を表明している。皆で支援を続けたいものです。
終わりに
この裁判は自民党・麻生政権によって行われた政治裁判でもあった。民主主義の大原則の3権分立を踏み躙り、禁じ手とも言うべき謀略に手を染めたもの。3権分立の理想を無視し3権分立の神話が崩壊しかかっているという現実が日本を弱体化させているのだ。
感想
小沢さん無罪判決後もマスコミは捏造裁判を批判せず権力・陰謀側の一員として小沢氏の政治的影響力を削ぐ事のみが存在意義であるかのような極端な意図的な偏向報道を続けている。この著作の発刊を契機に最高裁事務総局・マスコミへの徹底的な批判・追及の動きを巻き起こしていく必要があると思う。この著作はその動きを支える理論的基盤を与えてくれた。司法の健全化に向けて普通の市民と学者から政治家まで一体となっていくようこの問題に引き続き取り組んでいきたい。
記者クラブマスコミが国を滅ぼす
小沢さんの裁判について
2審判決無罪は無実なのだから当然だが、その判決を勝ち得る為の時間と労力は多大なものであった。本人、弁護士、支持議員、支持者、支持者ではないが真実を大切にする人達、健全な司法を求める人達がこぞって特捜検察、検察審査会、指定弁護士、記者クラブマスコミの非道に対抗し勝ち取った無罪であった。特に、心あるフリーのジャーナリストの活躍は大きかった。しかしまだ一般には知られていないが、今回の事件は背後に米国の影が色濃く疑われている。又それに加担した日本の中核に「最高裁事務総局」の存在があるようだ。12月中旬発売の山崎行太郎氏・志岐武彦氏共著「最高裁の罠」がそれらを鋭く指弾し問題点を抉りだしてくれているらしいので、発売が待ち遠しい。
この裁判は折角小沢首相に国民主権の政治を求めた国民の選択をぶち壊して、自民党より更に米国隷属度の強烈な菅・野田政権を作り消費税増税、原発事故の信じられない酷い対応、TPP参加への策謀等に繋がってしまったのだ。しかし必ずしもマイナスだけでなく、日本の民主主義の成長の為には通らなければならない通過点として、多くの心ある人達の覚醒・結集に繋がる可能性も強い。どちらの方向に進むのか、日本人の実力が試される重要な局面を迎えている。
<マイナス面>
小沢さんへの人物破壊工作で、新聞TVしか見ない比較的真面目な層が騙されすっかり小沢さん嫌いになってしまっている事だ。「国民の生活が第一」の支持者ですらそんな人もいる位だ。これらの人達をマスコミは維新の会に誘導しようと必死で工作している。維新の会の候補者は竹中平蔵が決めているのだ。又、連合系の組織に忠実な連中が民主党離脱によって離れるのも確かに厳しい。
<プラス面>
私のような民間企業OBで企業の縛りから離脱した人達は、プラザ合意・バブル崩壊・失われた20年でトドメを刺され、米国完全隷属・自己責任の名の下の諸制度改悪を推進した小泉・竹中政治の弊害を身を以て体験している。自由な時間を得て更に金融・経済・社会の真実を調べていく過程で今回の陸山会事件が起こったので、この事件の構図が推測出来た。その後3年半の経緯を見るにつけ日本の官僚機構の悪逆非道ぶり、記者クラブマスコミが中核的に国民主権を封じ込めている現状、利権しか眼のない政治家が簡単に隷米官僚になびく惨めな姿を目の当たりに見せつけられた。その動きをネットで迅速にかつ詳細にリアルタイムで認識を共有する事が出来たのだ。官僚中心の利権連合のあまりの暴虐&狡猾さに政治と無縁だった私のような人間がノンポリから強烈な小沢さん支持に転換した。旧来のフアンと共に「国民の生活が第一」支持の強固な意志を持った多くの人達が連携して動くようになって来ている。申し訳ないが小沢さんへの迫害が多くの金の亡者で無い心豊かな人達を眼ざめさせたのだ。
今後の展開
<楽観的に見た場合>
国内
元々自由党から始まった強固な小沢さん信者と揶揄される数百万人の支持は揺るがない上に、私達のような層も強固な支援者に加わり真剣に活動している。連合の幹部を置き去りにして組合員も自分の頭で物を考えられる人達の大半が支持に加わって来るから第3極どころか崩壊する大嘘つき隷米民主党を上回る事は確実だ。
海外情勢
イスラエルロビーの必死の共和党支援のマスコミ工作が大失敗しオバマが勝利した。殆ど一体だった米国・イスラエル関係が微妙のようだ。米国が消極的で中東でのイラン原発施設空爆の可能性も弱まっているようだ。中国のスタンスもBRICSで団結して米国の言う事を聞かず米国債を買わなくなっている。記者クラブマスコミは米国中心の中国包囲網作りを喧伝しているが、米国はせいぜい中国を為替操作国として非難する位で、裏で手を握っている可能性もあり、眼を凝らさないといけない状況だ。彼らは日本を煽っておいてハシゴを外す位は朝飯前の連中だ。日本人でこの辺りを明確か漠然と感じ取っている人達は実はかなり沢山いると思う。
<悲観的に見た場合>
国内
マスコミの「国民の生活が第一」無視作戦で維新への誘導により自公民+維新の政権になり、対米隷属・中国敵視一辺倒の政策を推進する政権になっていく。憲法改正や年金・医療・国保・福祉の猛烈な改悪、対中開戦に繋がりかねない危険が存在している。国民は従順さを今以上に強要され監視も強化され、格差が一層拡大して米国のような社会になっていく。
海外情勢
イスラエルとイランの戦争が始まり中東のみならず戦禍が拡大する。自衛隊が事実上米国の指揮下に入り中東各地で参戦させられる危険が大きい。
平和と公正を守ろう
目覚めた主権者国民が多くなれば、原発事故の収束に全力で取り組み被曝被害を最小化し、デフレ下の消費税増税の愚を止め、TPPで農業・医療・保険等に止まらず文化・伝統の破壊する動きを阻止し、対中戦争も阻止して友好関係を維持強化していけるのだ。
暴走する司法が、利権連合体の所属者と、国民主権を守る為にそれに対抗する議員&一般の国民で法律の適用が異なる状況を打破する事が喫緊の課題である。その為にも権力と癒着・一体化している記者クラブマスコミを解体して、真のジャーナリズムを育てていく事が必要である。
力を合わせて連携して諦めず粘り強く闘っていきましょう。
小沢捏造裁判で思う事
日本はとんでもない官僚妖怪の支配する国家になってしまっている!
1.はじめに(事件の背景)
3年半に及ぶ西松事件から陸山会事件に至る裁判で、日本の司法官僚が国民の生活を雁字搦めに縛っていこうとしている事が良くわかった。
<背景ー日本のおかれた立場の確認ー>
戦後66年経過した。敗戦後日本国憲法の下、高度経済成長・バブル崩壊・失われた20年と興隆期からじりじりと停滞から衰退期に向かい始めた日本。
勿論米国のドル覇権、日米安保の名の下の属国の立場で経済成長を遂げた日本はソ連崩壊後、1990年頃から米国の主要敵国的立場になり、激しく金融・為替等で攻撃を受け続けて来た。
2000年代になるとブッシュのイラク戦争に全面的に組み込まれて、戦費約40兆円を負担させられ、とうとう非戦闘地域という名目でサマワで戦闘の支援をし、米国の住宅バブル政策も支えて来た。
2008年遂に米国のバブルが崩壊して混乱したが、ドル覇権国家米国はドルを刷り続ける事で急場を凌ぎ続け、中国・日本・サウジアラビアに米国債を買わせる事で今の所何とか持ち直しているかのように見える。
投資会社で唯一生き残ったゴールドマンサックスは装いを変えドル危機を覆い隠し、大量にユーロ圏諸国に買わせた米国債や債券の損失を把握出来る立場を利用してギリシャ・イタリア・スペイン等への攻勢をかけ続けていて、現段階ではユーロ危機が目立っている段階にある。
<米国覇権の陰りー確実にG1からG2に向かっているー>
この間、米軍・イスラエルの強硬姿勢にも経済的縛りから陰りが出て来ている。昨年からのイランの核施設への米国やイスラエルの先制攻撃論や、北朝鮮との緊張 の高まりをしきりと演出しているが、細かい動きを観察するといずれも米国・イスラエル両国の強硬派を慎重派が押しとどめている動きが今の所上回っているよ うだ。それでもルービニ教授があと1年以内にイラン攻撃が起こると言及する等、戦争勃発の緊張が続いている。米国・欧州の大損失を隠しきれなくなった場 合、ちゃぶだい返しの為の大戦争も覚悟しなければならない程欧米の金融機関は傷んでいるようだ。
いまや経済的にはG20の方が力を持ち、何事もG7やG8、IMFや世界銀行で欧米主導で物事が決まる時代でなくなりつつある事は確かだ。BRICS、とりわけ中国の覇権がいろいろな影響を及ぼし始めている。
こ ういった情勢下、米国は環太平洋パートナーシップを軸に大西洋から太平洋に軸足を移し、アジアの成長を取り込む為に、日本の軍事・経済を従来にも増して管 理下に置き、自由に使う必要があるのだ。隠し続けるリーマンショック時の巨大損失を日本の国富を奪い取る事で埋め合わせようとしているのだ。5月11日発 表されたモルガン・スタンレーの損失は本当は桁が違う位あるのだろう。
2.何故小沢氏排除が全てに優先するのか
(陸山会事件の政治的弾圧裁判でわかった事)
も うこの裁判がまともな裁判でなく捏造された政治裁判である事は明確になった。無罪判決が出ても、小沢氏の政治力を封じ込めたい米国、米国やIMFに資金を つぎ込む必要のある財務省、国民の権利を制限し巨大な権力下に置きたい最高裁事務総局・法務・検察、対中国・北朝鮮との緊張を高めて米国に忠誠を尽くし権 限を拡大したい外務省・防衛省等が一体となり「国民の生活が第一」の政治家の排除・抹殺を目指している。特に最高裁事務総局が検察審査会を下部組織として使いとうてい公開出来ない不当な操作をしていた疑いは濃厚である。
軍事的にも経済的にも、日本の「国民の生活が第一」等 はとんでもない事であり、財政困窮の米国軍事費の肩代わり、日本の郵政資金のみならず年金も米国の金融債券の損失の穴埋めに使おうとしているのだ。保険も 郵貯の簡易保険等許し難く、医療制度も自由診療部分を拡大して儲けたいのだ。又、モンサントの遺伝子組み換え作物で市場を席巻したがっている。これらの日 本経済蹂躙政策が消費税増税=管理出来ない中小自営業者を潰す事で市場を奪う事、TPP=日本の制度を殆ど米国と同等のものに作り替える事、を要求してい るのだ。
勿論、一気にそんな事が可能になる訳はないが、彼らにとって「国民の生活が第一」の政治家が邪魔な事は明らかである。それにしても官僚・マスコミの米国隷従度合いがこれ程酷いとは。ある程度認識している人達も、この小沢裁判の過程で想像以上の隷米ぶりが明らかにされた。
米国・官僚・マスコミは「国民の生活が第一」派 の政治家の抵抗は想定していただろうが、一般市民の大きな抵抗は想定外だったのではないか。それも既に指導者を懐柔済みの社民党や共産党では無い保守系無 所属やリベラル派の市民が団結して抵抗の輪が拡がったのである。田原や茂木等を使った懐柔も全く無力になって来ている事にまだ気付かないのだろうか。みの や古館は勿論、大越がどれ程バカにされ嫌われているのか早く気がついた方がいい。
3.抵抗の輪を拡げよう
こ こまで来ると捏造した側もされた側も、引く訳にいかないだろう。福島原発事故対策も損害賠償も放置したまま、産廃業者を儲けさせる為と、閉じ込めた福島の 人達の健康被害が突出しないように放射能バラマキ政策と、後は野となれ山となれの原発再稼働をやりながら双方とも消耗戦を続けるしかないのか。
い くら相対的に日米欧の中では財政が健全な日本でも、このまま官僚・天下り官僚が税金を貪り続けると危ない。まして成長国中国・ロシア・インド・ブラジルを 始め韓国・トルコ・インドネシア・ベトナム等が日本のライバルどころか凌駕する部分も目立ち始めている段階だ。いたずらに国内の政争や対外強硬姿勢で自己 陶酔している余裕は無い筈なのだが。
これまで独占的立場で甘い汁を吸い続けて来た官僚・行政組織・電力会社・ NHK・マスコミ等のたっぷり蓄えた脂肪分を吐き出させないで耐えに耐えて来た中小自営業者やサラリーマン・派遣労働者達から更に毟り取ろうとすると収拾 がつかない混乱が生じ、一気に坂道を転がり落ちる事になってしまう。一部少数の日本国債暴落に賭けているトレーダー達に巨利を与えてはいけない。
いずれにしても激しい攻防で、仮に既得権益側が力で一時的に抑え込んだ場合は国力が急落していくだろう。一番の能力の高い働き手達の力を大きく削いでしまうのだから。騙されたり意気地が無く唯々諾々としている人達だけを酷使しても碌な成果は出ないであろう。
今後どうなるか予測はつきにくいが、こんな酷過ぎる事件が無ければ悠々自適するつもりだったが、こうなったからには覚悟を決してコツコツ・黙々(ではダメですね!)と抵抗の輪を拡げ強化していきたいものです。
シンポジウム第三弾「検察・マスコミ・民主党」に参加して
掲題の会に参加したので私の眼で見て感じた事をお伝えしたい。 この問題こそが日本の自由と民主主義の根幹に関わる最重要と言って良いものだという認識を深めて頂きたい。
(主催団体) | 小沢一郎議員を支援する会&日本一新の会 |
(日時) | 2010年11月24日(水)6:00pm~10:00pm |
(場所) | 於豊島公会堂 |
(式次第) | 第一部:シンポジウム「検察・マスコミ・民主党」 |
第二部:「ネットとフリージャーナリストがメディアを変え日本の政治を変える」 | |
第三部:ネット交流会 | |
(参加者数) | 約540名との事。 |
(内容) | 以下の通り。( 詳細は岩上さんがUstで全部録画・録音され放映しているので少しずつ長いので分けてでも是非ご覧ください)。 http://iwakamiyasumi.com/ |
<第一部:シンポジウム「検察・マスコミ・民主党」>
主催者挨拶概要
1.開会宣言 広部敏政小沢一郎議員を支援する会世話人
2.主催者挨拶
・小沢一郎議員を支援する会・伊東章代表世話人
同会は2010.5.8結成。7.29の会合を経て9.3に第一回(ゲスト森ゆうこ議員)、9.29に第二回(ゲスト鈴木宗男氏・平野貞夫氏)のシンポジウムを開催。今回のシンポジウムが3回目で初めて日本一新の会と共催の由。
今 が民主主義を捨てるか結実させるかの分岐点と訴えた。菅政権はロシアのケレンスキー、仏のテレミドールと擬していた(?)。最近日テレアンケートで総理候 補のトップに僅差だが小沢さんとなった事や、最高裁が上告を一応受理した事等僅かな光明に言及していた(翌11.25却下された)。
東京の検察・検審デモも矢野健一郎氏らと共に主導した弁護士である(事務所は池袋)。
・日本一新の会・戸田邦司顧問(元参議院議員)
H10年6月当時自由党の政策調査会で平野さんや野田毅氏らと自由党の基本政策を作成する際、小沢さん自身が丹念に加筆した経緯を披露。小沢さんは本当に政策に強い人である事を強調していた。この50頁の内容を自民党が読んで自自公が成立した由。
今は政党が政策で競争しなくなった。民主党は基本理念も綱領もなく行き当たりばったりであるだけでなく、言葉が汚ない、謝る時に横を向いている等酷過ぎる、子供の教育に悪いと嘆いていた。(私も参加した東京デモは会としてはタッチしなかった)
3.司会者挨拶・小沢遼子氏
カメラ録音はここまで!相手方で一部都合の良い部分だけ探して流す事を防止する為だそうだ。
4.ゲスト発言
・三井環氏(元大阪高検公安部長)
村木事件は、断じて前田、佐賀、大坪の3名だけの犯行でなく上層部が指揮・関与していて同罪。高級官僚の逮捕には上級庁との事前協議と承認が必要だ。逮捕・起訴に各々の段階で大阪地検、東京高検、検事総長への説明と承認手続きが必要で あり、今回も順次会議を念入りに行ったうえで最終的に樋渡前検事総長から承認の文書が出ていたのだ。この件は2つの大きなミスがあった。裏付け捜査をしな いまま逮捕した事と、前田主任検事の偽造を知った上で起訴までした事である。本来は樋渡前検事総長等9名全員を懲戒解雇すべき事件である。三井氏が彼らを 刑事告発したが1カ月たってまだ回答なしの段階。最高検もどう答えるか苦慮しているらしい。もし不起訴なら検察審査会にかければいいと言及していた。
(二人の議員は法務委員会終了後駆けつけた)。
・川内博史衆院議員
民 主党内での立場が微妙な中で小沢支持の理由を述べていた。本人は鳩山派の副会長らしい。「政治とカネ」の問題は存在せず、「政治資金の記載方法をめぐる問 題」だと常任委員会でも言い続けているのだが…小沢さんの件では秘書は二人共起訴出来ないのではないかとも言われている。検察審査会制度は裁判員制度に紛 れて出され当時重大性を見逃してしまった事を詫びていた。検察審査会は議事録公開しないとはどこにも書いていないので小沢強制起訴の議事録を要求していく 由。
(沖縄問題・TPP問題等常に素晴らしい発信をし続けている。長年休眠中の検察官適格審査会で小沢事件関与の検事達を追及する事等で何か実績が残せるのか期待して注目していきたい)。
・辻恵衆院議員
53 歳で初当選後一度落選、前回返り咲いた遅咲きの弁護士議員との事。今回の陸山会事件の検察の捜査のやり方や、検察審査会議決についての疑念を論理的に情熱 を持って批判していた。小沢さん支持側はいまがどん底だが、これまでマスコミに対抗する陣形が取られていなかった事が原因だ。これから戦略的に反転攻勢し ていく。
期ズレは問題外だし、検察審査会も2回目に4億円の借入不記載が入ったやり方は強制起訴をする制度の要件を満たしていないと主張中。行政訴訟については最高裁が特別抗告を受理した事でいずれ却下されると見ているが(事実翌日却下)、やる事に意義があった由。
(同議員は地味だが論理的・情熱的で立派な議員だ。検察官適格審査会での活躍に期待したい)。
(番外で以下3名が登壇)
染谷正国氏(元参院議員秘書で政治資金規正法の研究家である)
政治資金規正法は白地法で元々インチキな法律。検察審査会制度もおかし過ぎる。どのように起訴をするかは何も決まっていない法律である。おかしい事を指摘し たがまだ返事が来ない。指定弁護士が起訴状を書くのだろうが書けば弁護士法違反であり、憲法違反と思われる。みなし公務員として手当を払うらしい。独立し た検察審査会なのに裁判所の予算から手当が払われる。裏側から見ないと作った意図がわからない制度なのだそうだ???
(小沢遼子司会者から、この点は難解なので別途取り上げたいとの表明あり)。
堀田氏
三井環氏の12月5日に日比谷で検察糾弾デモを予定している事の案内。
宮崎学氏
シンポジウムのタイトルに異議あり。本当は検察=メディア・民主党だ。反小沢3派連合にどう対処するのか。再来年の選挙まで待てない。菅内閣打倒が必要だ!
・質疑応答
数名から小沢支持の激しい意見が出た。川内・辻議員も誠実に「小沢氏を守ります」「変な議員の発 言に反撃していく」等々。最後に「検察を証人喚問出来ないのか?」の質問が出た。川内議員から法的には出来るので、しっかり確認した上で選択岐の一つとし て検討していくとの事。三井氏は、検察の裏金追及に対し菅首相は「調査活動費は適正に使用されていると回答」しているが自公政権の偽証と全く同じだ。この 犯罪を追認している。
小沢遼子さんも、検察で公金横領している人達が恣意的に人を捕まえる権限を持ち続けている。反撃が必要。三井氏の活動を支援していきましょうと締めた。
<第二部:「ネットとフリージャーナリストがメディアを変え日本の政治を変える」>
・小沢一郎議員の「ビデオレター」放映 http://www.ustream.tv/recorded/11057683
ネットが真実を伝えてくれる良いツールと認識出来たのでこれからも出演していきたい意向を表明。顔色も良くにこやかな良い表情が印象的であった。感動した人も多かったと思う。
・山崎行太郎氏(文芸評論家)
師匠である江藤淳氏がいかに小沢氏に期待していたか。その著作をまともに読まずその言葉を間違えて使って小沢批判をする西部邁氏等を痛烈に批判した。
(東京デモ第一回にもご夫妻で参加していたので私も挨拶した。有言実行で「言葉」を哲学を持って大切に使うので、重みと切れ味があり痛快な文章が素晴らしく当代一流だと思う)。
・ヘンリーオーツ氏(ブロガー・独立党)
ブログやtwitterでとても良く頑張っている人である事はわかった。内容は良いが10分間は長い。お友達がカナダで日本語さん等らしい。58歳の万年ロックおじさんだそうだ。これからも注目したい。
・山路徹氏(独立系ニュース通信社APF通信社代表)
カメラが2機放映が許されている(岩上さんとUstream)のにAPF通信社を拒否するのはおかしいとの抗議から始まった。TVでニュースステーション等多くの番組を下請けで支えていたらしい。私は東京デモ参加の際、取材していたので知っていた。
今回ミャンマー(山路氏はビルマと表現)で拘束されたが無事解放された人。
・矢野健一郎氏(検察・検審を糾弾する東京デモの主催者&権力とマスコミの横暴を正し、人権を守る国民の会代表)
本 人は小沢支持者だと表明していた。東京デモを企画スタートした努力実行力は高く評価したい。しかし3回目のデモ呼びかけの際に、主催スタッフの一人が「小 沢支持者は来るな」というtwitterを発した。後に退会したらしいが、多くの小沢支持者を怒らしてしまっている事には問題がある。
(ここで時間切れ。約10名話す予定があったらしい)
・平野貞夫氏(日本一新の会 代表)
駆けつけて来られてご挨拶。
・4219takeさん(ブロガー=発言予定者)が「取り調べ可視化100万人署名運動」につき呼びかけたが会場は騒がしく効果なし。
<第三部:ネット交流会>
時間も遅くなり帰る人も多く私も退席した。
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<私のデモ参加の経緯>
私も初心者のブロガーである。元々は小口の金融資産の運用と国家財政危機?の実態の把握への関心からスタートしたが、特に昨年春の陸山会事件以降法律が公 正な運用がなされていない事に気がついた。これは国家の根幹に関わる事であり、普天間移設に端を発する外交防衛問題と共に今やこちらの方が2大テーマに なって時間をとられてしまっている。
いわゆる国策捜査の実態を知り、更にあれだけの大捜査で小沢氏が不起訴になったにも拘わらず、「検察審査会」という実態も権限も良くわからない所が起訴議決をするに至っては民主主義崩壊の瀬戸際であると認識している。
若い時はメーデーしか経験がない政治嫌いの代表格で元サラリーマンの私がTwitterの呼びかけに応じ1・2回目の反検察・マスコミのデモに参加したのだ。この事の重大さを一般の国民だけでなく検察・マスコミ側の人達にも知って欲しいのだ。
<本シンポジウムの感想>
日頃twitterやブログで卓見を伝えてくれる多くのブロガー・twitterの発信者と直接知りあい、緩やかな連帯の輪を拡げられたら幸いと思い参加した。多くの人数が集まり、上記の人達の顔と名前を知る事が出来た事は収穫であった。
次回の企画では、より多くのブロガーが意見を表明出来る会合にして欲しい。「小沢一郎に日本を託す会」の方々等の話もお聞きしたかった。
私としては「小沢さんの件で検察審査会議決の実態が本当にあったのか?」等検察審査会制度に追及の的を絞って運動をやるべきだと思う。勿論大きくは「取り調べ可視化の実現が必要」である。勿論郷原さんや江川さんの入った「検察の在り方検討会議」への期待も無くは無いが、法務省の反対を押し切りこの2名を選任した柳田前法相が辞任させられる程法務省・最高検の抵抗は凄まじいのだ。それよりも本当に問題の多い「小沢さんの件での検察審査会議決の不当性」を徹底的に追及すべきではないかと思う。
とにかく既得権力者側の団結力は強く、検察に限らず裁判所も完全に一体であり弁護士会も一部の真の公正・正義の実現を目指す方々以外はあまり期待が出来な い程癒着・腐敗は進んでいる。 片や私達国民の側はそれぞれ個別に行動しており、これにつけこんだ分断工作も激しいようだ。
今後緩やかだが強靭な連帯作りが重要でありその中核をなす組織が必要であり、この会も中核の一つと期待している。
その際、お偉方が表になるのではなく、多くの熱心なフリーのジャーナリストやブロガー・twitterで呟く方々を中心にして若い人も参加し易くしてもっと活動を盛り上げていって欲しいと思う。
<最後に>
今回は2回目のデモでご一緒した元牢名主さんと一緒に参加した。長時間空腹にも耐え流石に疲れたが、その後4219takeさん(ブロガー)と3人で軽くやって帰った。
一市民が斬る=4219takeさんの「東京第5検察審査会が秘匿する情報の公開を求める100万人請願署名」獲得への熱意は凄い。私はまだたったの6名しか集めていないので「取り調べの可視化」と共にもう少し頑張っていきたいと意を新たにした
「小沢さんの民主党議員の地位保全を求める・・・」はあまり興味が湧かない。別に除名出来るものならしてみろ!で良いのではないか。
マスコミが独占して来た情報空間は今少しこじ開けられている。この「情報空間」をマスコミ劣勢に追い込む事が来年以降ますます重要になって来ている。どんなに微力でもコツコツ発信を続けていきます。